総合型選抜と探究学習

 

※脇田個人の考え方であり、所属組織とは一切関係ありません。
※10月15日のセミナーの直後に書きましたが公開が遅れました。

 

先週の土曜日、
関西大学東京センターで開催された
セミナーでパネリストとして話をしてきました。

正直、探究学習について詳しいわけでないので
ちゃんと?予習をして臨みました。

予習を進める中で、
総合型選抜=探究学習ではない、
つまり探究学習は総合選抜につながらないという、
なんとなくモヤモヤとした感覚を持ちました。

 

ディスカッションをする中で
そのモヤモヤが少し晴れて来たので
書いてみようと思います。

 

総合型選抜≠探究学習 とまでは言いません。
もちろん探究学習は重要ですし、
大学や社会でその力が求められ、
評価されるのはその通りです。

正確に言えば、
高校の授業としての探究学習は
総合型選抜に直接つながらないというべきでしょうか。

批判を覚悟で書いてしまえば、
高校の探究の授業でこんなことをしましたとか
こんな賞をもらいましたというのは
あまり評価されない(個人的にはしたくない)のではないかと考えます。

 

それは、どのような成果があったかは、
指導者の力量によるところが大きいでしょうし、
学校の高等学校の指導体制も大きな要素だからです。
グループワークの場合、
必ずしも自分が興味関心のあるテーマに取り組むことができるとは限りませんし。

 

となると結局は、探究学習で何をしたかではなく
そのプロセスで何を学んだかが重要になります。
そしてそれをどう応用できるか、
総合型選抜という大学入試の枠組みで考えれば、
大学での学びにどうつながるかではないかと思うわけです。

 

高校の探究では
批判的思考、クリティカルシンキング、
アカデミックスキルといったものを磨いてもらえれば
それは総合型選抜入試につながると思います。

そして、今後は一部ではなくすべての高校生が探究学習をすることになるので
英語外部資格試験を利用した入試の基準のインフレと同様に、

普通に高校の授業として探究学習をしただけでは
総合型選抜で合格となるだけのレベルにはならないように思います。

現在、SSHとかの高校生が評価されているのとは状況が違っていくように思います。