研究テーマを見ていただければわかると思いますが,
僕は心理測定に関して偏った?考え方を持っています。
陰で言うよりはOpenに議論した方がいいような気がするので,
批判を受けること覚悟で書いていきます。
ご意見等は,bbsやmailでお願いします。
なぜ評定尺度の間隔なんていうテーマをやっているかというと・・・
学部の卒論がきっかけです。
学部時代,初めて心理尺度に出会って,
これでヒトの心理が測定できるなんてスゴイと思いました。
で,卒論では対人的コンピテンス尺度なるものを作成しようと
したわけですが,見事に失敗。
これが,尺度に対する疑念の始まりでした。
心理の世界では,尺度ファイルなんていう本が出版され,
かなりの売れ行きになっています(たぶん売れています)。
共感性尺度,孤独感尺度,Love-Like尺度・・・数えればキリがありません。
しかも,厄介なことに同じような概念であっても別の尺度が存在するという状況があります。
つまり,尺度が氾濫している状況だと言えます。
通常(理想的には),尺度を作成する際には,
さまざまな妥当性,信頼性などの検討をする必要があるわけですが,
これらが十分になされている尺度は少ないのではないでしょうか。
項目収集→調査実施(作成する尺度・基準連関妥当性確認のための尺度)→
作成する尺度の因子分析→作成する尺度と確認のための尺度との関係を検討
これで,尺度完成!としている尺度が多いような気がします.
そのうち書くと思いますがサンプルの偏りの問題とかもあります。
本当にそれでヒトの潜在特性が測定できているのでしょうか?
そして,その尺度を利用して得られた結果って...
↑
とはいえ,モデルとかの理論的な部分は優れているんでしょうけどね.