今回は尺度の因子分析(特に因子数の決定)についてのネタです。
最近,周りの人(院生)と考え方が違うことに気づきました。
何が違うかというと
自分で作成した尺度を分析した結果が,
固有値の減衰状況から判断して1因子と考えられる場合
僕 : (^_^)v
多くの人: (-_-)
という反応をするということ。
こんなことを言っている僕自身も学部時代は,後者だったのですが
IRTをやり始めて前者になりました。
(通常のIRTでは1因子性が仮定されているので・・・。
1因子性が成立,且つ,項目数が多くないといけない)
じゃぁ,1因子だとなぜまずいか,といえばその後の分析が
単純になってしまって,やりづらくなるからでしょうね。
例えば,重回帰分析を想定していたのに,単回帰で事足りてしまうということです。
だから,複数因子の構造を持つように多少無理をしてでも,
複数の因子を仮定し下位尺度を作るわけです。
これが,再度データをとったときに因子構造が変わってしまうとか,
後々,多重共線性の問題とかを引き起こしてくるんですけどね。
そもそも3項目,4項目といった項目数で何かを測ろうとすること
自体無理があると思うのですが・・・