2004-01-01から1年間の記事一覧

尺度得点

リッカート法では各項目の素点和を 尺度得点として扱います。 その妥当性に関しては議論が 存在するところだと思うのですが, 今回はその得点の使用法に関する 指摘をしてみます。 心理尺度の中には ・・・尺度得点が ○点以上の人は〜型, △点以下の人は〜型…

社会的コンピテンス

初?二日連続・・・ 社会的コンピテンス・・学部までのテーマです。 M1の時に大学の心理発達論集(院生主体)という雑誌に 卒論をまとめるという形で論文を書きました。 で,これが ・雑誌記事索引でもヒットします。 ・自分の業績リストにも入っています。 …

心理尺度に対する項目反応理論(IRT)の適用

かなり間隔があいてしまいました。 実は何回も書こうとしたんですが 途中でやめてしまったりしていました・・・ 最近は心理尺度に対する項目反応理論(IRT)の 適用についてまとめています。 心理尺度に対してIRTを適用する メリット・デメリットを挙げている…

評定尺度法(リッカート法)におけるカテゴリ間の間隔について

今日,心理学研究の最新号が届きました。 ようやく日の目をみました・・・。 僕のメインテーマである, 評定尺度法の等間隔性に関する論文です。 この論文に関しては,いろいろなご意見があると思うのでbbsやメールにご意見をいただければ幸いです。できる限…

因子分析(主成分分析と主因子法)

また間隔があいてしまいました。 今回は主成分分析と主因子法についてです。 ネタ本は最近購入してみた 丸山欣哉・佐々木隆之・大橋智樹 著 2004 学生のための心理統計法要点 ブレーン出版株式会社 です。 この本のp80から因子分析と主成分分析の違いが 取り…

検定におけるサンプルサイズ

ようやく落ち着いてきました。 久しぶりに最近疑問に思っていることを 書いてみたいと思います。 今回は検定についてです。 t検定にしろ,分散分析にしろ その結果がデータ数に依存するということは よく問題にされます。 例えば300人のデータを集めて 1要因…

学会終了

初めての日記風 先週末から続いた学会が終了。 先ほど帰ってきました。 一週間で発表4つ?は なかなか厳しかったです。 なかなか有意義な学会でした。 詳細はそのうちに・・・ これで少しは落ち着いて やるべきことに取り組めるのでしょうか

下位尺度の1因子性

最近疑問に思っていることです。 心理尺度を作るときに因子分析を用いるのはいいのですが, 因子分析は1度だけでいいのかどうかという問題です。 この言い方だと誤解を招きそうですね・・・ うまく説明できないのでダメなのですが・・・ 何かの尺度を構成す…

発達研究

テーマは,“変化”と言えばいいのでしょうか。 “項目の意味”かな・・・ 何かの発達的な変化を見る場合など 同一尺度を複数の時期(段階)で測定して その得点の変化を捉えようとすることがよくあります。 尺度得点を比較することの妥当性は置いておくとして,…

心理測定の理想と現実??

何でもそうだとは思いますが,理想と現実は違います。 こんな質問紙をやりたいけども,項目数が多くなってしまうから 減らさなければ,とか別の変数も入れたいんだけど・・・などなど 2年前に修論書いているときは,このジレンマに悩まされました。 理想と現…

因子分析(因子数)

今回は尺度の因子分析(特に因子数の決定)についてのネタです。 最近,周りの人(院生)と考え方が違うことに気づきました。 何が違うかというと 自分で作成した尺度を分析した結果が, 固有値の減衰状況から判断して1因子と考えられる場合 僕 : (^_^)v 多…

研究テーマについて

研究テーマを見ていただければわかると思いますが, 僕は心理測定に関して偏った?考え方を持っています。 陰で言うよりはOpenに議論した方がいいような気がするので, 批判を受けること覚悟で書いていきます。 ご意見等は,bbsやmailでお願いします。 なぜ…