今回は(いつもですが)完全に私見です
今、Yahooニュースを見ていたら
「入試問題を盗作 04年度の福島県立高から」
というものがありました。
教育関係者のコメントは「問題がある」としていて
記事の論調も間違いなく問題だ!としています。
まぁ、この意見も確かにわかるのですが
あえてフォローにまわってみたいと思います。
テスト関係の学会等では頻繁に言われていることですが、
日本では「問題初出主義」というのが一般的です。
つまり、テストの問題は過去には出題されていない
まっさらな問題であるべきだ という考え方です。
僕自身そういった環境の中で教育を受けてきたことも
あって当然だと思っていました。
でも、欧米では必ずしもそうではないんですね。
TOEFLなんかも過去に出題されたことがある
問題が再度出題されます。
この辺りの話は僕の専門???でもある
項目反応理論の文脈でよく出てきます。
詳細はさておき、
「テスト問題は初出でなければならない」
これは現実的にどうなのでしょうか
例えば、大学入試を考えてみても
1年間にたくさんの試験が行われています。
最近は私大を中心に、1つの大学が数種類の
日程で試験を行ったりして
その数は増加していると思います。
このような状態で
初出
と言っても現実的ではないのではないかとも
思います。
去年も、センター試験で教科書に載っている文章と
全く同じ文章だったということでニュースに
なっていました。
例えば、各中学校や高校で行われている教師作成テストと
入試問題が一緒だったとしたらそれは問題なのでしょうか。
そんなことはなくて、おそらく
当たった
としてその先生はヒーロー?でしょう
学習塾が入試問題を当てても問題にはなりません。
なぜ、入試に出たものを入試に出すことだけが
問題視されるのでしょうか。
不思議です
最近の流れとして
いくつかの試験では項目プールを作って
その中から出題するというものが
出てきています。
(テスト問題を公開していない試験は
それを考えているのでしょう)
今後どちらの方向に進んでいくのでしょうか。
●そして・・・僕が作るテストは・・・どうなのでしょう・・・(^_^;)